ACでHSPでカサンドラなフリーランス女の日記

田舎の中小企業で雇われ社長をしていたら鬱になったためフリーランスに転向することにしました。

自分で選んだ自分の人生

友人とのことは、会って話したらなぁんだという感じで、打ち解けてしまった。

当時はショックだったし、今も心に残っているけど、誰にでも欠点はあって、彼女がどういう行動原理でそうしてしまったかを聞けたので、まぁいいやと思った。

 

それよりも、彼女と会うと毎回色々なことを考えて眠れなくなってしまう。

好きな仕事ができて、稼いでる旦那さんがいて、しかも旦那さんと仲が良い。

 

大好きな友人なので、幸福であってほしいし、嫉妬の感情はないのだけど、「こんなに幸福そうな人もいるんだよね、世の中には」と思ってしまう。

羨むというより、自分の人生を振り返って、自分の持っているカードを見て、「どうして自分はこうなんだろう」と思ってしまう感じ。

 

そう。そうだなぁ。

もしかして嫉妬?と思ってきたけど、そうではない。

自分の人生の惨めさを感じる。

同時に、その惨めな人生を選んだのが自分自身であることを突きつけられる。

 

自分が死んだら、この友人は悼んでくれると思う。私のことをとてもよく知ってくれている友人。私は彼女が大好きで、なんなら夫よりも好きなのかもしれない。

夫の知らない私のことを、高い解像度で知り続けてくれているから。

 

彼女に会うと、とても楽しくて、大はしゃぎであっという間に時間が過ぎてしまう。

でも同時に、私の人生はこれでよかったの?大はしゃぎできるような人を伴侶にしたいんじゃないの?と、とても悲しい気持ちになってしまう。

 

強い光が映す影は濃すぎて、大好きゆえにもう会えないかもしれないと思ってしまう。

 

自分の人生これでいいの?間違えてないの?と問うきっかけになってしまうから。

 

本当は夫とあんな風に話したい。

世の中の、答えの出ない問いについて、ぐだぐだ何時間でも語りたい。魂が触れるような交流がしたい。愛されている実感がほしい。

 

夫といる以上は一生手に入らない。

愛着はあるけれど、毎日寂しい思いをしている。

夫以外とは感情的な交流があると思うのに、彼とだけはない。ずっとずっと悩んできたことだ。

 

カサンドラ妻の末路は、いったいどのようなものなのだろうか。離婚するか、寂しい一生だったと思いながら死んでいくか。それとも自殺?

 

生まれた家で辛い思いをして、結婚しても同じタイプの痛みを感じる人生を送っている。

どうしてこうなってしまうんだろう。

 

自分は精一杯やってきた。

でもコントロールできなかった。

誠実にやってきたつもりだ。

でも不幸だ。

一体どうすればいいんだろう。

そもそも幸福感を味わえたことがとても少ない。満たされて、安心したと思えたことがとても少ない。

 

だから仕方ないのか。

出自が悪いから、自分は一生そういう生き方になってしまうのかな。

幸いにも金を稼ぐ能力というか、仕事のセンスは人よりもあると思う。異常なハングリー精神でここまでやってきた。

 

自分の人生を振り返ると、かわいそうで慰めてやりたくなる。自分は本当によく頑張ってきた。

 

比較的裕福な家に生まれたのに、あまり贅沢もせず実家にできるだけ頼らず、自分1人で身を立ててきた。

私は1人でやってきた、立ってきたという実感がある。

 

安心感がずっとない人生だった。

いまもそれは存在していない。だから毎晩眠るのが苦手なんだと思う。

 

今は仕事も失いそうになっている。

ハングリー精神をもってすれば再起できるかもしれないが、もう元気がないのかもしれない。

 

信頼できるカウンセラーもいるが、人生を立て直すのは自分だ。

 

不幸な人を見たいわけではないけど、自分と同じように苦しんでいる人と励まし合いたい。

こんなバックグラウンドを持つ自分でも、生きてきてよかったと思えるようになりたい。

 

社長をやっているとき、ある外注の人がいた。

家庭環境に問題のある人だった。

その人は突然、一部の業務を拒み、それがきっかけでうちとの取引を辞めることになった。

 

その人の言っていることは不可解で、でも、その不可解さ、不合理さの根本には、育ちが関係している、ということがひしひしと伝わってきた。そういう振る舞いだった。

彼女を責める気にはなれない。

自分も同じだから。

 

取引先の社長という立場で、契約解除せざるを得なかったけれど、私は彼女のことを何度も思い出している。

彼女の生い立ちにどれだけの苦労があっただろうかと。彼女も異常なハングリー精神で、命をかけて仕事をしてくれていた。私と同じなのだ。

 

業務上対立する形になってしまったけど、個人的には恨みなどないし、同情している。

この世で苦しんでいるのは私だけではないと、悲しい形で教えてくれた人だった。なんなら、そういう振る舞いや言動しかできなかった彼女に、親しみと愛情すらある。

 

過去の自分が癒されない日々を送るのがとても辛い。こんな話は夫にしても理解されないだろう。

夫には一生私のことがわからない。

話せばわかるとか、本当はわかってるとか、そういう次元ではないのだ。カサンドラの孤独はそういうものではない。

 

子供を作ろうとしているけど本当にいいのかな。

愛してるけど、私の望んだ形で愛が返ってくることは一生ない。

私は私の人生をこうやって過ごしてて本当にいいのかな。