1ヶ月以上ぶりのカウンセリングとなった。
以前ソファの角に小指をぶつけた際にトラウマ記憶が蘇ってきたのでその処理をしてもらった。
小指をぶつけたときの情景をゆっくりゆっくりと思い出してと言われた。
どのように痛みが神経系をめぐったか、できるだけ丁寧に思い出すよう努めた。
何度も何度も、小指をぶつける前のこと(掃除機をかけていた)からぶつけた直後のことをなぞっていると、自動的にフラッシュバックの嫌な感じも蘇ってきた。
まるで床がパッと開いてストンと暗闇の中に落とされたような感覚。自分だけひとりぼっちで、愛してほしいのに愛されなかったそいつがいる。
時も止まって、愛してもらうまで出られないような暗い部屋に2人きり。とても不安な気持ちになった。
そこで、夫でもいいし夫でなくてもいいから、自分のしてほしかったことをしてもらいましょう、と。
本当は、痛かったね、どうしたの?これはいたそうだ。足を冷やそうか。よしよし。と、してもらいたかった。
想像の中で夫にそうしてもらうと、暖かい気持ちになった。想像の中でもいいのだと。そうやって書き換えのようなことをするだけで神経系は落ち着くのだと言ってもらった。
その後、一連のできごとがトラウマ由来だったことに後から気づき、夫に協力を求めた話をした。
話ができてよかったね!受け入れてもらえてよかった、と言ってもらえた。
だけど、やはりその話を切り出すのが怖かったこと。また、家庭内での育児休暇をもらうためのスケジュール調整も言い出せなかったことを話した。
すると、どうしてかわかる?と。
わかりませんと言うと、「言って断られるのが怖いからでしょう。無条件の愛をもらったことがないと、断られるのが怖くなり、心底安心することができない。断られるくらいなら、最初から言うのをやめておこうと思ってしまうんじゃないかしら」と。
まさにその通りで首がもげるかと思った。
夫に、自分自身のことを言い出しにくい、それはなぜだろうと思っていたけど、人に言われるとなんて単純なのかと思った。
その通り。断られる、拒否されるのが怖いからだ。しかも断られることで、「自分は愛されていない」と思い込んでしまう副産物もついてくる。
でも実際には、協力を願い出たら、夫は「いいよ」と言ってくれた。普段わがままなのに、なんでこのことはそんなにおどおど言ってるの?とも。
それから今日は、トラウマ治療はトップダウンとボトムアップの両面が必要と言われた。
ボトムアップは、今日のようにインナーチャイルドみたいなのの声に応えること。
トップダウンとは、大脳皮質系(新しい脳・理屈の脳)で、自分の思い込みと事実の矛盾点を突き詰め、理屈で納得すること。
たとえば、「こんな対応をしてきた=夫はもう私のことを愛していない」と思い込んだ時に、「本当?夫は○○も○○もしてくれた。それでも愛していないと言えるだろうか?」と問いかける方法。自分の期待通りではなかっただけで、愛してないわけではないので、そこで納得していく。
自分はこれまでの処世術として、理屈をずいぶん味方にしてきたなと思う。だからトップダウンの納得の仕方はわりと馴染みやすいだろう。
でもいま必要なのは多分ボトムアップの方。
できるならば、フラッシュバックが起きた時にそれを理解して、「今こういう風に怒ったように見えるけど本当は怒ってないの!本当はこういう気持ちなのごめん( ;∀;)」と実況中継したらいいよ!と言われた笑
でも小指をぶつけた時も、フラッシュバックが起きた時からそうだったと気づくまでに約12時間かかっている。
最近やっと気付けるようになってきたから、もしかしたら実況中継はできるかもしれない。けど、いきなり怒りをあてられたら人は戸惑うし萎縮するし、怒りながら泣いてるかなり奇妙な人になってしまうので、果たしてどれだけうまくできるか、という感じだ。。
とりあえず、話せるタイミングができたら、小指をぶつけた時の話を夫にしてみようと思う。
自分の話をするのはとても怖い。相手を振り回しているように思える。申し訳ない気持ちになる。
トラウマなんて、フラッシュバックなんて、目に見えないものだから言ったもん勝ち。ただ優しくされたいだけ、ちやほやされたいだけ。そういう風に思われないだろうか?と心配だ。
そこの認知も多分歪んでいるので、次回聞いてみたいと思う。(自己肯定感が低すぎて、自分の持ち物がすべてしょうもなく思える問題を相談する。トラウマすらそうであること。)