ACでHSPでカサンドラなフリーランス女の日記

田舎の中小企業で雇われ社長をしていたら鬱になったためフリーランスに転向することにしました。

硬膜外麻酔を用いた外回転術

外回転術ってそんなに簡単なものではなかったらしく、予約をしてきのう11/1に受けてきた。

 

日帰りだけど一応入院という形で、張り止めを点滴。

 

元々は、点滴でダメだったら硬膜外麻酔をしようという話だったけど、それだと時間がかかっちゃうから麻酔をかけるかどうか先に決めて!となり、とても怖かったけどかけてもらうことにした。

 

手術室というか分娩室で行われることになったが、そこは実際に産む場所と同じなのだという。

麻酔も、帝王切開でも無痛分娩でも同じものを使うので、かなり本番に近い状況となった。

 

朝10時に病院へ行き、さあこれから麻酔というところでもう午後1時前だった。

 

麻酔は手術台に座って、エビのように背中を丸めて行った。私の前に看護師さんが2人ついてくれて、1人の肩に両手を置き、もう1人が私の胸をぐっと押す。そして先生が背中側から皮下の麻酔?と、硬膜外麻酔を打っていく。

 

この看護師さん2人の存在にかなり助けられた。

肩を貸してもらいながら、その方にも私の肩に手を置いてもらっていたので、触れているだけで少しだけ安心した。

もう1人の方は比較的背中が見える位置だったので、「今もう入ってるよー」とか「もう後半だよ!もうすぐ終わります」とか実況してくれて、とても励みになった。

 

実はこの実況してくれた方、以前お腹の張りで入院したときには対応がいまいちで、ちょっと怒りの感情を出してしまった方だった…💦

だから今回すごく助けてもらったことに対して、後からお礼を言った。。(ストレス溜まる仕事だよね、ごめんなさい…。)

 

麻酔自体はあまり痛みもなかったけど、「刺してはいけない場所に針を刺してる」感が強くて恐ろしく、気持ち悪かった。。メリメリって刺さる感じ。。

 

その後麻酔薬を入れ、血圧やら心拍をモニターでとった。

血圧は上は90〜110だが、下が45とかになり、常にモニターから異音がしているので緊張した。。

(でも大丈夫らしい…)

 

実際に胎児を回し始めるまで待ち時間があって、その時間がとても恐怖だった。

 

おそらく、管で繋がっていて動けない、という感覚が閉所恐怖症的に作用して、夏にパニック発作を起こした時と同じようになってしまった。

これが麻酔の次に怖かったし、予期不安が正直ある。。

 

ちょうど看護師さんが側で手を握ってくれていたときだったのに、起きてしまった。

もはや私の思考とは関係ないような感じ。

神経なのか?自然と体が状況を読み取って反応している感じだった。

 

段々暗雲が立ち込めてきて、あっやばいかも。という感じになり、そうしたら今の自分の状況を言葉にすることすらできなくなる。

金縛りのように発語ができないわけではないが、「言ったらさらに状況が悪くなる」という謎の思い込みが出てきて、固まってしまった。

 

以前も高速道路で起きた時、似た状態になったと思い返した。

 

あの時は、「窓を開けたら良くなるかもしれない」と思い、窓を開けたのに良くならなかった。それが、「窓を開けるという対策を取ったのに、後がない状況に追い込まれた、もう手の打ちようがない」という心理に繋がり、心拍数が増大した。

 

今回は「発語」が簡単なことではなかった(口を開きづらかった)のでしなかったけれど、やっぱり状況を言葉にして説明していたら、「自分の中でできることは全てやったのにダメだ」という感覚になり、さらに悪くなったのではないかと思う。

 

実際には1〜2分ほどで心拍数が落ち着き、大丈夫な感じになった。看護師さんが深呼吸を促してくれたのも大きかったと思う。

 

でも渦中の時は深呼吸を促されてもすぐに集中できなかった。孤独な部屋に1人閉じ込められたみたいだった。

 

硬膜外麻酔ひとつでこんなに思うことがある自分ってほんと繊細だなと思うけど😅

今日はほんとに自分には大きな体験をした1日だったんだ…、、

 

手術を受けることになると、「結局自分は1人なんだな、信頼できる人たちは別個の存在で、その人たちが代わりに痛みを引き受けてくれることなんてないんだ」って気持ちになる。

 

上記は当たり前のことなんだけど、自分は他者との境界を曖昧にして、身近な人に依存することでギリギリ人としての形を保っているので、そういう発想になるのかもしれない。(サバイバーあるある)

 

だから麻酔です!とか手術です!という状況で、孤独感や不安を1人で引き受けることがとても恐ろしく感じる。

 

パニックになったり恐怖感が強いことには、自分自身の弱さというと雑だけど、やっぱり生い立ちやトラウマが強く関係していると体感的に思った。。

 

だからそういう状況で看護師さんに触れてもらったり、言葉をたくさんかけてもらうとすごく楽になる。それはもらえなかった愛着をもらう追体験のようにあたたかく感じた。

深呼吸するだけでほめてくれた看護師さん…本当にありがたかった。

 

そして、、

ここまでいろんなことを感じ、恐怖を乗り越えて臨んだのに、なんと外回転術は失敗😢

よほど赤ちゃんは逆子のポジションが心地よいようで、頑として動かなかった…。。回る人は3分くらいでくるっと回るらしいけど、わが子はダメでした。先生が15分くらいぐいぐいと頑張ってくれたけど…仕方ないね、。

 

そういうわけで、帰ってきたら今も、とてもナーバスな気持ちになっている。

もっと夫に触れてもらったり、声をかけてもらったりしたい。痛みや恐怖は、トラウマ状況を呼び起こすのかなぁ。

自分の根源的な恐怖というのはそこにあるので、子供のように甘やかして、触れて、声かけをしてほしい気持ちでいっぱいになっている。

 

サバイバーとか、PTSDのある人が手術などの肉体的に侵襲のある状況に置かれた時の心理について書かれた本とかってあるのかなぁ。

 

今回かなり追い込まれたので知りたくなった。

 

今思えば、大丈夫でしょ!と気軽に受けた子宮内膜症の手術のときも結構メンタルがやばかった。

コロナで、入院中ずっと夫にも会えなかったし。

 

次は夫も立ち会ってくれるのでパニック的なところは今日よりましだと思いたい。麻酔も同じことをするだけなので、シミュレーションできてよかったと思おう。

 

でも本当に、なんだかメンタルに来たな…

自分って弱いなって思ったけど、どう考えてもインナーチャイルドが嫌がって怖がって暴れてその機嫌を取れなかったって感じなので、私のせいじゃないって気もする。

 

人肌とか、声かけが自分にとって強い励ましになることもよくわかった。

本当はそれがなくても自分で補えたらいいんだけど、、どうしたらいいんだろう。

 

今後も、緊急事態とか、手術とかは人生の中で訪れるかもしれない。そういう時を乗り越えるために、何か練習できるならしておきたい。。

 

肝心の出産は11/14に決定した。

13日から入院である。

行けるなら出産までに一度カウンセリングに行きたいよ〜😭