夫と海のある街で一泊してきた。
同棲から数えたら7年の間2人暮らしをしているけど、11月には中の人が出てきてしまうので、多分これが2人で行く(ひとまず)最後の旅行になると思う。
昭和レトロなホテルで大相撲の中継を見て、バイキングの夕食を食べ、お腹を壊して苦しみ(辛かった)、お風呂に入って寝た。
翌日は、近くの名建築を見て、純喫茶でお茶を飲み、干物やらその土地の名産を買って帰宅。
何気ない一泊の旅行。
だけど今回は特別な感じがした。
一瞬一瞬を楽しまないとなって。
3人家族になるのが嫌なわけじゃないし、望んで妊娠してるけど、それでも夫と2人でいることも好きで、愛おしい日々だったんだなと思った。
古い建物に入ることが多かったので、段差があるたびに私が転ばないよう見ていてくれた。
バイキングの海鮮でトイレから出られなくなったときは、お風呂を我慢して部屋にいてくれた。
翌朝になってそれぞれ大浴場に行った時も、私が洗い場で転んで動けなくなっていないか心配していたらしい。
言葉にしたり、過度に心配や愛をアピールすることは苦手な人だけど、いつも私のことを考えてくれているのだと思う…。
楽しかったからか、その日を終わらせたくなくて、せっかく早寝早起きが板についてきたのに無駄に夜更かししてしまった。
夫はこれからいよいよ仕事が忙しくなる。6月ごろからずっと忙しいけれど、ラストスパートという感じ。
未来につなげるための追い込みのシーズンなので神経も集中していると思う。
私の安定期が終わり、ついに妊娠後期に入ってしまい、お腹もよく張るようになり、どこかに行くならほんとにほんとの最後のタイミングだった。超忙しいのに時間を作ってくれてありがたかった。
なんだか、嬉しいような、大切なものをもらったような、でも明日からの日々を思うとまた寂しいような気分。夫がいつかいなくなってしまったらと想像するととても恐ろしくもなる。
そんな想像をしてしまうくらい、旅行の時間が尊かったんだと思う。
島根に2人で4泊くらいしたのも本当によかった。
あれからももうすぐ1年経つ。
仕事を休んで3ヶ月目くらいの頃で、不安で、今後どうなるんだろうと思いながら旅立った。
あの時はまだ妊娠も遠い話だと思っていて、2人でお酒が飲めて楽しかったな。
今日ばかりは旅行の余韻を長く楽しみたくて、お酒が飲みたくなった。舐める程度に日本酒を味見して、あーー日本酒ってこんな味だった〜〜〜ってなった。
私は普段お酒が欲しくならないけど(人との時間を楽しむ時にだけ飲む)、自宅でも普段から飲むような女性は妊娠中大変だろうな…。
引越しまで2週間を切ったので、夫の代わりにゴミをまとめる作業をしないといけない。
今年は夫の頑張りがやっと形になる年なので、できるだけ仕事の邪魔をしたくない。
旅行やらお取り寄せやらで買ってしまった色々な食事も、早く消費しないといけない。。
美味しいものは選んで食べたいのであって、追われて食べたくはないよね。。
でも仕方ない、その時はつい買ってしまうんだから。。
なんか思考が飛び飛びで。
余韻を引き延ばすために寝たくないということだけが確実で。
明日も明後日も、普段の日常は戻ってきて。
私は妊婦であって、11月には母になり、そんで無職でもあることを確認しなければならないのであって。。母というアイデンティティを構築しつつ、社会人としてもまたアイデンティティを築き直す必要がある。。
本当に未来は見えないし、なんなら明日急にお腹が痛くなって早産してしまうかもわからないし、胎盤が剥離して2人ともいなくなってしまうかもしれないし、出産中に大量出血してしまうかもしれない。
それはすごく残念だし、死んだら残念とすら思えなくなるけど、だからこそ引越しのためにゴミをまとめるとか、掃き掃除をするとか、洗濯を回すとか、排水溝の髪の毛を取り除くとか、小さな日々のことをしっかりやっておかなくちゃと思う。
後悔なくいるためには、日々を精一杯やるしかないと思う…。