ACでHSPでカサンドラなフリーランス女の日記

田舎の中小企業で雇われ社長をしていたら鬱になったためフリーランスに転向することにしました。

母が解離性障害?

今日はカウンセリングだった。

先日母と電話した際、トラウマがぶり返す場面があったのでその話をした。

 

そこから母の昔の言動について伝えたら、お母さん解離性障害っぽいですよねと。

 

母はさっきまで言っていたことと真逆のことを突然言い出すなど、一貫性がなくなるときがある。

 

例えば「お母さんだっておじいちゃんおばあちゃんからひどいことたくさん言われてたじゃない」と言ったとする。

 

そうすると母は反射的に「そんなことはない!私は幸福だった!」と言ったりする。

 

どれだけ、それまで私に「おばあちゃんにこんなひどいことを言われてね…」と愚痴っていたとしてもだ。

 

それを私は、母が自分自身に嘘をついていると思っていた。自分に嘘をつくことに慣れっこになってしまって、空気を吐くように自分を騙しているのだと。

 

でもカウンセラーは、嘘ではないという。

嘘ならためらいや罪悪感が少しはそこにこもるはずだと。

たしかに母はためらいなく言い切るし、一般的に嘘をついているしぐさではないかもしれないと思った。

 

嘘ではなく、その時は心からそう思っている自分がひゅっと顔を出すのだろうと。

 

時間が経てば、正気の自分がゆっくり戻ってきて、思い直したりもする。

でも解離状態のパーツが反射的に出てきてしまうのだろうと言っていた。

 

それを聞いていろいろなことが腑に落ちた。説明がつくというか。

 

どんなにひどいことを言って、それを後から問い詰めても「お母さんはそんなこと言ってない」と言う。

これも嘘かと思っていたが、本当に覚えていないようなのが気になっていた。

これも解離していたときの記憶が失われているのだとしたらしっくり来る。

 

解離性障害って、もっとひどい状態の人のことを言うと思っていた。多重人格とか。

 

でもよく考えれば、母が受けた被害は私が受けたものよりずっと重いのだ。

「祖父や祖母にとってのよい娘」であることに過剰に適応し続けた母には、どうしても思い通りにいかない時など、自分を守るためにもう一つのパーツ(人格の中の1パーツ)が出てきてしまうのかもしれないと思った。

 

カウンセラーいわく、そうした状態には自我状態療法というものが良いそう。

通常は葛藤レベルで済むことが、人格のパーツ同士が統合できなくなっている状態のため、まずは通常の自我状態があることと、解離してしまうことがあることを客観的に見る目線を養う必要があるそうだ。

 

そうした話を聞いてなるほど!と膝を打つことの連続だった。同時に、一見重い病名の「解離性障害」に広義で母も当てはまるとしたらなんか笑えてしまった。お前やっぱ病気やってんなみたいな。

 

私は家を出て、いろいろな人と小さな衝突やら、絆の構築やら行ってきて、わりかし健全になってきたと思う。

カウンセリングにも長年通ってきた。

でもその根っこには、楽になりたい、みんなと同じように幸福を感じられるようになりたい、うちの親はおかしいんだよ分かって、などという問題意識が常にあった。

 

母が解離という症状によって落ち着けどころを見つけてしまったとしたら、自分のおかしい部分に気づくには莫大な時間がかかるかもしれない。

 

母のアイデンティティはいまだに「娘の親」よりも「両親の娘」の方が強い。

いまだに私は大事にされていないと母に対して感じることがある。

そんな母に対して、「私ともっとうまくやるために心理療法に通ってください」なんて言っても、わからないと思う。

 

2月に、母にとてもひどいことを言われて1ヶ月以上うつ状態に苦しんだ。それを告げたところ母は「お母さんカウンセリングに行くわ」と私に言ったものの結局行かなかった。(こういうのも傷つく)

 

だれか協力してくれそうな人はいないですか?とカウンセラーに言われたが、母の再婚相手も尻に敷かれているし、母の姉も変にポジティブなところがあり、本当の意味で私の気持ちは理解してくれないだろうと思う。

母と距離が近く、私から言えそうなのは彼らくらいだが、言ったところで…という感じだ。

 

あとは孫を人質にするくらいしか手段がない。

どう言ったらよい駆け引きができるのか想像もつかないので、諦めの方が強いけど。。

 

まぁ母に変わってほしいなら正面切って一度きちんと伝えるしかないと思う。それでだめなら親子の仲はそこまでということだ。

自分を犠牲にしてまで私のために変わろうという気概は母にはないと思う。

 

電話の一件で落ち込んだけれど、ふと思い返せば私には夫がいて、猫がいて、お腹には赤ちゃんもいるのだった。

一番いいと思った家に住んで、好みの家具を買って、自分たちの城を作ったのだ。それは当たり前のようでいて、かけがえがなく、とても誇らしいことだ。

 

精神的には母がいなくてもやっていけているのだ。

成長段階から母が心の支えになることはなかった。だから早い段階から、いなくても大丈夫なように自分で自分の領域を作ってきた。

むしろ母には今だに傷つけられているくらいだ。

 

これからもそのようなことが続くなら、連絡を取らなくするとか、自分を守ることを考えよう。母を変えたいとか思ってる場合ではない。

 

まずは自分の心と、家族と、城を守って、自分だけの巣をしっかりと作っていこう。それがすべてのベースになり、安心を生んでくれる。